工事台帳の作成
通常の残高試算表では、売上高・売上原価・売上総利益(粗利)が合計で表示されます。
| 売上高 | 1,000 |
| 売上原価 | 800 |
| 売上総利益 | 200 |
| 粗利率 | 20% |
当期に工事A、工事B、工事Cの工事をした場合、上記の表示の仕方では、当期どのようにして売上総利益200が算出されたのかがわかりません、仮に赤字だった場合、どの工事で赤字がでたのかわかりません。このような問題点をなくすために工事台帳の作成が必要になります。
| 売上高 | 売上原価 | 売上総利益 | 粗利率 | |
| 工事A | 500 | 250 | 250 | 50% |
| 工事B | 300 | 350 | △50 | △16% |
| 工事C | 200 | 200 | 0 | 0 |
| 合計 | 1,000 | 800 | 200 | 20% |
工事Aは大黒字、工事Bは大赤字、工事Cは粗利なし。
このように、全体でみると工事利益率20%なのに、中を開けてみると、問題のある工事が見えてきます。
工事台帳は、工事ごとの利益を算定するのにとても重要な帳票なのです。
このような原価管理目的のほか、工事台帳は、財務会計でも重要な役割をはたします。
それは、期末の未成工事支出金の算出(期末仕掛品)のときに、工事ごとの金額を算出するのに使われます。
決算するときに未成工事支出金の金額はとても重要で、この項目ひとつで会社の決算の利益が黒字になったり赤字になったり大きく動きます。