建設業経理の事務:仕入れは一般経費と工事原価に分ける
仕入先から請求書が来たら、一般商社なら
仕入 1000/買掛金 1000
という仕訳をします。
しかし、建設業の経理では、仕入れを一般経費と工事原価に分けます。
例えば消耗品を例にとると、同じ仕入先から工事用のボンド500円と
経理課で使うスティックのり500円を購入したときの請求書は、
消耗品(工事原価) 500/ 買掛金 4500
消耗品(一般経費)4000/
となります。
消耗品(工事原価)500円は工事原価計算書で使われます。
消耗品(一般経費)4500円は損益計算書で使われます。
同じ仕入先でも、原価(工事原価)か経費(一般経費)かに分類します。
そうして、工事原価に集計された金額を集計すると、その月にかかった工事原価を
算出できます。
工事経費である消耗品(工事原価)が月間合計3000円、このほか、材料費が1200円
外注費が5000円、労務費が2000円だとすると、その月の工事原価は、11200円になります。
そして、その月の売上高が15000円だとすると、粗利は、
15000円-11200円=3800円
となります。
この中に最初に出てきた、消耗品(一般経費)4000円が混じっていると、
工事原価は15200円(=11200+4000)となり粗利は、
15000円-15200円=△200円赤字
となってしまいます。
これでは、その工事ではもっともうかっていたのに、経理課がスティックのりを買ったために
工事の粗利がなくなってしまいます。
こんな計算の仕方では、その工事をして本当によかったのか悪かったのかわかりません。
だから、建設業の経理では、仕入れを一般経費と工事原価に分ける必要があります。
一般経費と工事原価に分けて粗利を確かめた後、その粗利で一般経費がまかなえたかどうか
確かめます。それが損益計算書の役割です。
工事の粗利で一般経費がまかなえれば、会社全体の利益がでます。
利益が出れば会社が受注した工事は会社にとってよかったことになります。
会社全体の利益がでないのなら、もっと受注本数を増やすか、もっと粗利のおおきい工事を
受注する必要があると考えることができます。
建設業の経理で大事なのは、仕入れを一般経費と工事原価に分けることです。